お互いに「気持ちの混乱」がおさまらない。
浮気・不倫の発覚は、配偶者にとって非常に大きな衝撃です。もともと疑いをもっていたとしても、それが確定的となった時には、精神的に多大なダメージを負わせることになり、平常心で話し合うことが困難になってもおかしくありません。浮気・不倫をした側も、いつかこのような場面になることも想定しておくべきことです。むやみにうろたえたり、嘆き悲しむだけではなく、前へ進むことを考えなくては苦しい時間ばかりが過ぎていくだけです。
浮気・不倫の発覚は、配偶者にとって非常に大きな衝撃です。もともと疑いをもっていたとしても、それが確定的となった時には、精神的に多大なダメージを負わせることになり、平常心で話し合うことが困難になってもおかしくありません。浮気・不倫をした側も、いつかこのような場面になることも想定しておくべきことです。むやみにうろたえたり、嘆き悲しむだけではなく、前へ進むことを考えなくては苦しい時間ばかりが過ぎていくだけです。
感情的になり、気持ちの持って行き場がなくなり、着地点が見いだせなくなってしまうこともあるでしょう。どうすればいいのかわからないという混乱状態から脱却して、次のステップに進むためには、「法律というものさし」の手助けが、いろいろなことの判断に役立つことがあります。浮気・不倫は法律上「不貞行為」と呼ばれ、配偶者の権利を侵害する「不法行為」とみなされます。ただ、その浮気・不倫行為の前に、すでに婚姻関係が破綻していた場合は成立しません。冷静にそれらの状況を見極めることが必要となります。
許して元の生活に戻りたいのか、慰謝料と誓約書という形をとって誠実に謝罪して欲しいのか、より有利に離婚に進めたいのか、まずそれぞれが進みたい方向を定めましょう。大きく食い違ってしまうかもしれませんが、その方向性を定めるための話し合いが最初のステップです。
「こんなにひどい裏切りを受けたのだから、それに見合う慰謝料を請求したい」と訴えられ、「そんなに多額の金額を払えるはずもない」と、もめている場合、法律を根拠に話し合いをすることで、妥当な金額や具体的な支払い方法を見いだすことができます。この場合はいくら、というように法律上で決まった金額が定められているわけではありません。目安となる金額はありますので、それぞれの状況や不貞行為の程度などを斟酌して判断して、話し合いを進めていきます。
終わりの見えない争論を続け、互いにダメージを蓄積することに長い時間を費やすよりも、法律をものさしとして解決に向かって進む方が、よりよい再スタートへの近道であることは間違いありません。浮気・不倫をした配偶者を責めてやみくもに離婚に進むのではなく、その浮気相手に慰謝料を請求することで気持ちを落ち着かせることができたら、もう一度やり直せるかもしれません。でも、顔を合わせることも苦痛ならば、別居という形をとって離婚に進めることが得策かもしれません。まさにケースバイケースです。いずれにしても、さまざまな確認や手続きが必要となります。法律や手続きを熟知した経験豊富な弁護士だからこそ、その選択肢や解決方法を一緒に探し出すことが可能になるのです。
「もめている点は何か」、「絶対に譲れない条件は何か」、「どの方向に進みたいのか」などを整理して弁護士に相談しましょう。法律という「ものさし」は、一つの公正な基準となりますが、「杓子定規」なものではありません。それぞれの事案の状況にしたがって判断されますので、お互いに納得のいくよう歩み寄る手助けとなります。大きくなった溝を埋めて、よりよい解決を1日も早く実現するよう弁護士がお手伝いいたします。