過去の過ちとスルーすることができません。
浮気のひとつやふたつと言われても、私にとっては大きな裏切り行為。もう済んだ事と平然としている夫に対して、日常生活を取り戻すことができないでいます。二度と信じることのできない人と、一緒に暮らすことは自分に対してもウソをつくようなもの。許せないのなら、きっぱりと離婚した方がいいのではないかと。
夫の過去の不倫騒動に対して、どうしても気持ちが治まりません。無かったことにして、一緒に老後を迎えようとしている夫に怒りが募るばかりです。この過去の不倫を理由に、離婚をすることはできるでしょうか。
浮気のひとつやふたつと言われても、私にとっては大きな裏切り行為。もう済んだ事と平然としている夫に対して、日常生活を取り戻すことができないでいます。二度と信じることのできない人と、一緒に暮らすことは自分に対してもウソをつくようなもの。許せないのなら、きっぱりと離婚した方がいいのではないかと。
ただし、不貞行為(不倫)を立証することは、はっきりとした証拠を揃える必要があり、容易なことではありません。細々とした記録や状況証拠などを揃え、本人が認めているのならば、それを証拠として離婚訴訟を起こすことは可能でしょう。
不貞行為の慰謝料を求める場合は、不貞行為とその相手を知った時から3年、不貞行為が始まった時期から20年と定められています。4年前に知った不倫を放置していた場合には、損害賠償を請求することができません。時効期間内に、不貞行為を明確に立証することができたなら、夫と不倫相手の双方から慰謝料を受け取れる可能性が高くなります。
気持ちの寄り添わない人と人生を過ごすよりも、ひとりで生きる方がメンタル的には健やかに暮らせると考えられます。これからどこでどう暮らすのか、離婚後の暮らしをプランしておきましょう。婚姻関係を継続している限り、生活費には困らないかもしれません。離婚後は、財産分与して受け取ったものとご自身の年金だけで暮らしていく必要があります。専業主婦だった場合は、年金分割制度を利用して、上乗せすることができます。老後の生活設計も視野に入れて、離婚へと話し合いを始めましょう。
不倫が許せなくて、その責任を問いたいのか、それとも早く離婚を成立させたいのか、自分の中でよく考えて気持ちを固めてください。その上で、資料を揃えて弁護士に相談してくだださい。そうすれば、あなたが次にとるべき手段は、自ら見えてきます。
裏切られたことへの口惜しい思いや辛い気持ちを募らせる日々から、ご自身を解放するためにもスムーズな離婚の成立をめざしましょう。これからの明るい人生のためにも、生活の設計は大切です。熟年離婚には、老後の資金を確保することも重要。見落としのないよう、適正な財産分与や慰謝料を受けましょう。たくさんの事例を扱ってきた経験豊富な「みお」の弁護士がお手伝いいたします。