Aさんの妻は、子どもが生まれたのを機に、Aさんが育児を手伝わない、ひどい仕打ちを繰り返すと主張しだし、そのうちにヒステリックにAさんを罵ることが多くなりました。そうこうするうちに、妻はAさんのせいでうつ病にり患したと主張し、子ども2人を連れて実家へ帰ってしまいました。
Aさんは、妻とやり直すことは可能だと考え、離婚を前提に話し合いを続けていましたが、妻は一向に応じず、子どもとも会えないまま婚姻費用だけはきっちりと毎月請求される日々が続いていました。
Aさんが妻に離婚の話し合いをしようとしても、いつも妻から「今までの仕打ちを謝れ、お金を払え、責任をとれ」と言われ続けており、これ以上自分で妻と交渉を続けるのは限界だと思うようになりました。そこで、Aさんは、当事務所の弁護士に相談することにしました。
当事務所の弁護士は、Aさんからの依頼にもとづき、妻と交渉を始めました。
その結果、Aさんと妻との間で交渉がまとまり、公正証書を作成して無事に離婚が成立しました。
Aさんは、夫婦間では全く話ができず、妻が何を望んでいるのかわからなかったのですが、当事務所の弁護士が介入したことにより、妻も冷静になり話し合いができるようになりました。そして、弁護士は、妻と十数回にわたり電話での交渉を続け、具体的な離婚条件を提示しました。弁護士は、交渉の中で、妻がかたくなに離婚を拒否していた理由を聞き出すことに成功し、これを踏まえた条件を提示することで妻も交渉に応じ、離婚までたどり着けました。
Aさんは、離婚を成立させるにあたって、財産分与(お金の問題)や子どもの問題、そのほか様々な問題を抱える中で、何を優先すべきか弁護士と相談し、優先順位を明確にすることができました。
様々な問題で混乱していた状態から、ひとつずつ問題をクリアーにしていくことができ、精神的な落ち着きを取り戻すことができました。
当事者だけで離婚協議をする場合、どうしても感情が対立しがちです。そこに弁護士が介入することによってお互いが冷静になり、客観的に何が問題かを認識することができ、依頼者、相手方の気持ちを動かすことができることもよくあります。
現在、離婚協議中の方で、当事者同士では全く話が進まないとお困りの方、ぜひ弁護士にご相談ください。