Aさんは妻と婚姻後、子どもを一人設けましたが、次第にけんかが増え、5年後には離婚を決意し別居を始めました。
別居後数か月の間は、妻と連絡をとり離婚の話し合いをするなどしていましたが、話し合いはなかなかまとまらず、次第に連絡を取らなくなり、そのまま6年が経過しました。
Aさんは、妻と別居して以降、妻の所在を把握していませんでした。
唯一の連絡先はメールと携帯だったのですが、妻はその後連絡先を変えたらしく、
Aさんは、妻との連絡手段が全くなくなってしまいました。
Aさんからの相談を受けた当事務所の弁護士は、まず妻の所在調査から行いました。
その後、妻の所在が判明したため、妻へ手紙を送り協議を促しましたが、妻からの回答がなかったため、家庭裁判所へ調停を申し立てました。
調停において、弁護士は、早期に離婚したいというAさんの希望を実現すべく妻と交渉を重ね、
無事、調停が成立しました。
離婚を見据えて別居を続けているうちに、相手方の所在が不明になってしまうことが、時に見受けられます。
ご自身での所在調査もできないことではありませんが、弁護士にご依頼いただくことでスムーズに所在調査を行うことができました
本件では、協議の段階で相手方と連絡を取ることができなかったため、最終的には調停不成立・裁判による判決での決着も視野に入れていました。裁判で判決を得るには、相当な時間がかかることが予想されますので、協議が困難であると判断した時点で調停申立を早急に行いました。結果的には、相手方が調停に出席し当方からの提案に応じたため、早期に離婚を成立させることができました。
Aさんは、仕事が忙しく、ご自身で妻の所在を調査することができませんでしたが、弁護士に依頼することで最終的に離婚成立まで進むことができました。
相手方の所在が分からない場合でも、弁護士に依頼することで所在が判明し、調停や協議で離婚が成立することがあります。また、所在が分からないままの場合でも、判決まで進むことで離婚が認められる場合があります。
当事務所では、本件のような事案も含めて、離婚に関するご相談を数多く受けておりますので、離婚に関して分からないことがあるなど悩まれている方は、当事務所までご相談いただければと思います。