結婚したものの、夫の暴力が原因で一度離婚したYさん。その後、「もう絶対にしない、もう一度チャンスをくれ」と懇願してくる夫にほだされて再婚することにしました。
しかし、やはり暴力を抑えることはできず、幾度目かの暴力をふるわれた際にYさんは子供を連れて警察に駆け込みました。シェルターに避難し、一時的に安全が確保できましたが、未だに夫と戸籍で繋がっていることが恐ろしくて仕方ありませんでした。離婚をして、今度こそ完全に関係を断ち切りたいと思うYさんでした。
いつ暴力をふるうかわからない夫と離婚の協議がスムーズに進められるとはYさんには到底思えませんでした。なによりも、できればもう二度と会いたくもありません。弁護士に依頼をすれば代理交渉してもらえると知り、Yさんは相談することにしました。「子供の親権を獲得したうえで離婚ができれば、あとは何もいらないので、とにかく早く離婚して夫との関係を断ち切りたい」と弁護士に希望を伝えました。
弁護士がYさんの意向を伝える旨の手紙を送ると、夫は弁護士にも罵声を浴びせるほど激昂。精神的に不安定な夫の行動に、Yさんとお子さんがシェルターに避難したのは正解だったと弁護士も納得しつつ、冷静かつ粘り強く交渉し続けました。その結果、夫は自分の非を認めて暴力をふるった慰謝料と今後の養育費を支払うことにも了承しました。弁護士がYさんの代理人となって公証役場に出向き、公正証書も無事作成して離婚が成立しました。Yさんは夫との関係を解消することができ、子供のためにも頑張りたいと明るい表情で再出発を決意されていました。
離婚協議のために夫に会わなければならないとなると、再び暴力をふるわれるのではないか、現在の居場所が特定されてしまうのではないかという不安が拭えません。交渉から離婚成立まで弁護士が代理人となって活動したため、Yさんは夫と顔を合わせる必要はありませんでした。夫に怯えて暮らす日々から解放されて、離婚協議中の時間も再出発に向けての準備に使うことができました。
離婚さえできればいいと思っていたYさんでしたが、養育費に加えて慰謝料も獲得することができ、弁護士に依頼して本当に良かったと話してくれました。
DVやモラハラなどが原因の場合、当事者同士での離婚協議はむずかしいことがほとんどです。相手に押さえつけられてしまい「離婚したい」とさえ言いだせないことも多くあります。でも、我慢し続けることにも限界があります。ご自身やお子様を守るためにも、ぜひ弁護士へご相談ください。「みお」の弁護士は、これまでの経験をもとに、解決していくための選択肢を提示し、離婚に至るまで一緒に並走します。